2013年02月22日

10年前のセミナー

自分の部屋を整理していたら、先週に続いて最初の富山でのセミナーのビデオを発見しました。

タイトルを見ると2003年3月9日となっている・・・

10年前じゃないか・・・・・・・

光陰矢のごとし・・・・・

そーいえば、究源塾代表の故ざんかん氏から感想文をいただいていたっけ・・・・・

HPにも掲載していますが、ここに転載します。


*****

2003年3月8日、午前8時40分、T県T市某ホテル正面エントランス、私はその人と約2mの距離を
おいてすれちがった。一目見て上背はさほどでないにもかかわらず、その発する雰囲気は異様
に空間占有が高く、まるでホテルのロビーの半分を占めているかの印象があり、間違いなくその
人とは思われたが・・・何故とは無くビシッとしたスーツにジュラルミンのスーツケースというスタイ
ルをイメージしていたためである。

その人は簡素な暗色のジャケットに同系色のスラックスといういでたちであった。
『もし人違いだったらやべーしな。』田舎者特有の慎重さで一応ロビーを一渡り見渡したが、そ
のように圧倒的な雰囲気を持つ人は他に無く、また、その人は誰かを探すように玄関破風で通
りを見回している。これはどう考えても間違いあるまい。

「先生。桧垣先生。斬奸です。」(注1.)

「おお〜。はじめまして桧垣です。」

「はじめまして。遠路ありがとうございます。今日はどうか宜しくお願いします。」

(注1.)勿論実際には本名で名乗っている。

そう。何を隠そう私は桧垣先生とは初対面であった。電話と書面では約1年間に渡って多大なる
ご教授を頂いてきたが、今回直接手を取って教えていただける事になった。
それもご多忙の中わざわざこのような度田舎までご足労いただいてである。
いくら感謝しても足りるものではない。

稽古場所はいつも合同稽古に使用している施設を午前9時〜午後3時まで押さえてあった。予約
時にマットの借用を申請する時、『投げ技などの写真撮影もするんで〜』と口を滑らしたところ、
若い職員が『あ〜普段と使用目的が違うと料金割増になります。』(注2.)『いくらですか?』『○万
○千円・・・』と聞いて青ざめたりしたが、『ん〜練習しながら写真も撮ったりするということでしょ。
普段と同じで構わんよ。』という所長さんのご好意で救われたのである。

(注2.)なんと言っても公共施設なので、割合こういうところには厳しかったりする。

 参加は鷹ノ巣塾長、当塾茶帯のN氏、私の三名である。期待と興奮と緊張がごちゃ混ぜになっ
てなんとも言えない状態であったが、全く気取ったところの無い気さくな先生の受け答えと、目を
見張る技術、点穴を穿つような正確な指導にたちまち引き込まれていったのである。

 手順は、まず術の説明と実技。ここで早くも内心『ま、まずい@@;・・・』基礎術については正確
に実施できている自信(注3.)があったにも関わらず、やはり要所要所でちゃ〜んと間違ってやっ
ていたのである。

(注3.)こういうものを根拠の無い自信という。

 これら全て単独と組の稽古法を懇切丁寧に教えていただいて実技を交替で行ったが、やはり
私が指導している時とでは、上達の速度が10倍ほどにも違うのである。

 術の総まとめから型分解への入り口として下段払い追い突き。 ここでその上達がもっともは
っきりわかるのであるが、私には(注4.)対象者の姿勢が『う〜んイマイチだな〜』という程度にし
かわからないが、先生はそれこそピンポイントで悪いところを次々と指摘、矯正していくのであ
る。
私の指導で1年かかるところが、わずか1分でできてしまうのである。これが驚異でなくてなんで
あろう。二人とも前回までとは速度も威力も段違いの技をみるみる身に付けてしまった。

(注4.)私が十分できているとか、指導力が水準以上だとかいう意味ではない。

 型分解組手は途中昼食を挟んで平安初段〜五段、鉄騎初段〜二段までで時間が来てしまっ
たが、写真撮影は主として鷹ノ巣塾長が受けをつとめ、先生の指導を受けながらほぼ全所作の
組練習を交代で行った。基本的には普段やっているつもりであったが、やはり微妙な勘違いや
ポイントを抑えていなかった部分も多くあり、さらに『これは@@;』と思うような用法(注5.)をご教
授いただいた。なんと言っても先生ご自身の動きを見て技を食らわせていただいたのが最大の
収穫ではあるが。

(注5.)しかしあくまで基本分解である。以下に一部を書いてみる。

 平安初段では手刀受けの投げ。上段揚げ受けの隠し技

平安二段では捻り崩し、貫手の用法、上段揚げ受けの投げ。首が折れる。

平安三段では回転鉄槌、なんと言っても最終の後ろ突き+肘打ちと言われる所作。これは、まず
世上流布しているとおりをやってみて、絶対に出来ないことを体感した後、三種の用法。今更で
あるが力は全く要らないのである。それでいていずれの用法でも後ろから抱きついた相手は面
白いように吹っ飛んでいく。

平安四段では第三動作、こういう○○だとは思わなかった。横蹴り〜手刀〜前蹴り〜裏拳と手
綱構えのところは、先生に指導されながらやると、異常に滑らかにできる。崩しのポイントを指摘
されながらだからである。

平安五段はこれも首が折れる投げ。下段→上段十字受け〜順突き〜追い突き。

鉄騎初段、全部。鉄騎二段、極めの部分。

これらは、今まで先生に教えていただいてやってはいた。やって一応使えてはいた。
先生によれば『分解は一つじゃないんだから使えてれば正解。』とおっしゃっていただいたが、
やはり微妙に違う先生の分解は切れが違うのである。まさに奥が深いなんてものじゃないのであ
る。総体として私はいくらか力任せの部分を引きずっていたようだ、反省である。

また、捕り方のいくつかも実演していただいたが、これが痛いなどというものではない。つかまれ
た瞬間息を呑んでひっくりかえるのである。現にこれを書いている今も二箇所ほどはまだ感覚と
動きがおかしいのである。

このようにして、実質約5時間の稽古はあっというまに終わってしまった。あらゆる分野をひっくる
めて、近年これほど時間の経過を速く感じたこともなければ、これほど時間当たりに得た情報量
が多かったことも無いと思う。これからじっくりとそのご教示を咀嚼して自分の身に付けなければ
ならないと思う。

以上

********

あれから10年か・・・・・・

彼とのやり取りから発展して、随分と多くの仲間に助けられてきたなぁ・・・・

改めて、ざんかん氏のご冥福を祈ります。
 
posted by 桧垣源之助 at 20:07| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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