2009年05月07日

型と身体操作の関係

よく型の効用を議論するときに「型は身体操作を覚えるために必要である」とする意見が、しばしば見受けられます。

本当にそうでしょうか?

身体操作(術)は技を行うためのコツであり、それは技を練習することで習得できます。

ここでいう技とは、対人練習のことです。

柔道を例に説明してみましょう。

背負い投げという技を習得するには、打ち込みや乱取りが必要なのは、言うまでもありません。
それを練習する過程で、踏み込む足の位置や、相手を崩す方向などのコツ(術)を習得していきます。

仮に柔道の初心者が、空手の型のように一人で背負い投げのフォームを行う単独練習だけをして、背負い投げのコツをつかみ、いざというときに相手を投げることができるでしょうか?

この質問を柔道経験者にしてみれば、「不可能!」という返事が返ってきます。

これを空手の型と身体操作の関係に置き換えてみれば、自ずと答えが出てきます。
単独の型だけをいくらやっても、実用になる身体操作(コツ)は身につくことはないでしょう。

型の意味を理解し、分解を練習する過程で、上手く出来るときと出来ないときを観察しつづけることで、コツを見つけることができるのです。

従って、分解を練習して上手く出来たときの経験あって初めて、型を練習すると技のコツである術(身体操作)を身につけられるのです。

単独型だけで身に付けられるものは、演武を上手にやるコツでしかありません。
posted by 桧垣源之助 at 17:04| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 上達論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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